1.学校日記

1月14日(火) 2年生道徳授業「門掃き」

 2年生の道徳授業では、「門掃き」という資料で、社会参画、公共の精神について考えました。京都には昔から「門掃き」といって、自分の家の前の道幅半分と、家の幅にお隣の分一尺(約30cm)くらいだけをきれいにするしきたりがあるそうです。主人公は母から門掃きを頼まれ、しぶしぶ玄関に向かう僕の背中に向けて母が「ちゃんとお隣さんとの境も掃くんやで! 挨拶もしてな!」と言われます。
 ほうきとちりとりを持って表に出ると、お隣の加藤さんが、うちとの境目を30cmほど超えて丁寧な手つきで掃いていました。まるで自分の家の掃除であるかのように真心込めて掃いてくれていて、しかもけっして30cmよりこちらに入って掃除をししません。そして不思議なことにお向かいさんとの道幅半分を超えて、家の前まで2軒分の掃除を続けていました。
 掃除を終えた主人公は母に2つの気になることを聞きます。「(30cmを超えないのは)自分のことが自分でできへんと思われたいんか。『侵さず、侵されず』それが京都の親切心や。」さらに「でも、お向かいさんとこは掃いてはったよ。あれはなんで。」と聞くと「お向かいさんは先週から入院したはる。そんなときは境目を超えて助けるのも門掃きや。」と母から答えが返ってきました。
 授業の終末では、この話から得られる教訓について「思いやりとは〇〇」という文にまとめました。
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