10月17日(木) 3年生道徳「川端のある暮らし」
琵琶湖の北西部に位置する滋賀県高島市新旭町の針江地区では、いまでも井戸や川に湧き出る水を日常生活に利用しています。年間を通じて約13度の水温を保ち、「生水」(しょうず)と呼ばれるこの湧水は水路によって各家につながれ、「川端」(かばた)と呼ばれる台所の水場を潤します。冬でも温かさを感じ、夏になれば飲み物や野菜を冷やし、台所自体をも冷房してくれるこの天然の恵は、遠い昔から現在まで大事に受け継がれ、最近ではエコツアーで外国から見学に訪れる人も現れるようになりました。
3年生の道徳の授業では、この針江地区の人々の水文化と「川端」に対する思いに注目し、自然とともに生きることについて自分の考えを深めました。「水も宝なら、ここで暮らす人々も宝である。」という針江地区水の郷委員会の会長の言葉から、みんなで協力して郷土の自然環境を守ることの意義を生徒は感じていました。自分たちの住む小笠原の美しい自然にも目を向けて、自然愛護に努めていってほしいと思います。