1.学校日記

6月13日(木) 3年生道徳「違うんだよ、健司」

 3年生の道徳授業では、「違うんだよ、健司」という資料を通して、「本当の友達」について考えました。友達に対して注意も深入りもせず適当に合わせていた「僕」が、転校生の健司の言葉により「本当の友達」について考える話です。
 「僕」と幼馴染の耕平、そして転校生で同じ野球部の健司。健司は何事も積極的で、はっきりとものを言います。「お前いつも耕平に合わせているけど、それでいいのか。」そう健司に言われた「僕」は「お前、堅いんだよ。お互いに適当に合わせた付き合いが最高なんだよ。」と返します。1年後の夏、耕平の様子がおかしいことを心配した健司は何度か尋ねますが、耕平は「いや、ちょっとな」と答えるだけで何も話そうとしません。しかし、あるとき耕平は2人に辛い気持ちを打ち明けます。お節介とも思えた健司の言葉は、家族の問題でだれにも言えず悩み続けていた耕平にとって、うれしい友の言葉でした。
 授業では、「僕」の思いや考えの変容に注目し、初めの頃と1年後とで「僕」にとっての「友達」の捉え方がどのように変わったかをじっくり考えました。
「互いにあまり心配しない関係だったけれど、相手のことを尊重したり、気遣ったりする関係になった。」
「適当に合わせるところがあったけれど、お互いを心配し合い、悩みを相談できる関係になった。」
生徒は登場人物の考えの変容から、「本当の友達」でいるために大切なことについて、自分の考えを深めることができました。
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