4月24日(水) 1年道徳「挫折から希望へ」
1年生の道徳では、「挫折から希望へ」という資料から、弱さを乗り越え、よりよく生きることの大切さについて考えました。ヴァイオリニストの千住真理子さんは、12歳頃から「天才少女」と呼ばれてきましたが、その陰での嫉妬やいじめ、学業との両立に悩んだそうです。努力の繰り返しと天才であり続けることに心身を痛め、20歳の時にヴァイオリンから離れてしまいます。
しかし、そんな自暴自棄になっていた時に、父親から次のような言葉をかけられます。
「ダイヤモンドっていうのは、磨かないと光らない。…毎日毎日その石がダイヤモンドだと信じて磨いたら、いつの日か輝いて、砂浜で埋もれているのを誰かが必ず見つけてくれる。」
父の励ましを受け、努力することを選んだ千住さんは、ボランティアとして参加した、末期ガンの患者たちが生活するホスピス訪問で、一人の婦人から「生きていてよかった。…千住さんの演奏を聴いて、ああ生きていてよかったなあって、そう思いましたよ。ありがとう。」と声を掛けられます。千住さんは胸を熱くし、涙をこぼしながら、多くの意味を込めて「ありがとうございます。」と言葉を返しました。
授業では、千住さんが涙を流して言った「ありがとうございます。」に込められた意味について、班でじっくり話し合いました。
「役に立てて良かった。」「努力し続けて良かった。」
生徒からは、ノートが自分の意見と友達の意見でたくさん埋まるほど、多くの思いが生まれました。今日互いに学び合ったことを大切にしながら、一人一人、自分の石を磨き続けていってほしいと思います。