1.学校日記

11月12日(火) 2年生道徳「初心」

 2年生の道徳授業では、「初心」という元柔道日本代表でシドニーオリンピック金メダリストである井上康生さんのお話を通して、希望と勇気、克己と強い意志を持つことの大切さについて話し合いました。

大学生まで勝ち続けていた井上さん。しかし、ある大会で初戦敗退を味わうなど、勝てない時期が続きます。そんな中、突然届いた母の訃報。ただただ泣き崩れるしかなかったそうです。しかし、葬儀の後に父から渡された母からの手紙のある一行が目に留まります。

「——すべて初心に返って頑張ってください。」

「初心」というこの言葉が井上さんの気持ちを大きく変えます。「純粋に柔道が好きで、ただ強くなりたいから、世界一になりたいから柔道を続けてきたのではないか。」と初心に返った井上さんは、その後の世界選手権、そして、シドニーオリンピックで見事に金メダルを獲得しました。

 授業ではこうした井上さんの生き方から学びながら、自らの初心を思い出すべく、入学当時や2年生に進級した頃の作文を読み返しました。当時の自分の作文を読みながら、少し恥ずかしそうにしながらも、現在の自分を見つめ、これからの自分に対して新たな目標を見出す姿勢が立派でした。

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