10月31日(木) 3年生道徳「ゴリラのまねをした彼女を好きになった」
3年生では、「ゴリラのまねをした彼女を好きになった」という教材で道徳の授業を行いました。インパクトのあるタイトルの資料に、授業のはじめから生徒の興味深そうな様子が伺えました。
中学2年生の時の職業体験で、小林さんと一緒の保育園グループになった主人公の僕(沢井)は、最終日、一人の女の子が、親が迎えに来なくて泣き出す場面に遭遇します。途方に暮れていると、小林さんが「お姉ちゃんの顔を見て!」と得意の変顔をしたり、「ゴリラのまねも得意なんだよー。」とジェスチャーしたりし始めました。すると女の子は笑い、他の子も大喜びしました。数日後、保育園への礼状を書いている時、ゴリラのまねの話になり、小林さんは本当に恥ずかしそうにしていました。しかし、僕は「小林さんは恥ずかしがらなくていいよ!あのとき、小林さんは輝いていたと、俺は思うよ。」と口走ります。
時を経て、成人式の今日、再会した小林さんが「沢井くんにお礼が言いたくて。みんなの前で『小林さんはあのとき輝いていた』って言ってくれたでしょ。あの言葉は私の宝物。」と語りかけます。自分の言った言葉を小林さんが大切にしてくれてうれしかった。彼女は今でも、まぶしいくらいに輝いていた——。というお話でした。
授業では、僕の目に映る「小林さんの輝き」とはどんなものだったのかを考えました。また、「人を好きになるとはどういうことなのか」という生涯普遍のテーマについてもじっくり話し合いました。恥ずかしながらも、男女関係なく、互いの考えを積極的に交流する3年生の温かい雰囲気を感じました。