1.学校日記

10月24日(木) 3年生道徳「命の大切さ」

 3年生では、「命の大切さ」という教材で道徳の授業を行いました。不公平な言動をせず、お互いの生命を尊重し、差別や偏見のない社会実現に努める態度を育てるということがねらいでした。

 病気で入院した中学生の主人公は同じ病室で高校生のKくんに出会います。病棟から一歩外に出ると、ジロジロ見られたり同級生から思いもよらない言動をとられたりする中で、Kくんが言った「外は厳しい」という言葉を主人公は思い出します。しかし、そう言いながらもKくんはいつも笑顔でした。「なぜKくんはいつも笑顔だったのか?」「外は厳しいとはどういうことなのか?」「Kくんは何を伝えたかったのか?」教師から様々な問いを投げかけ、生徒は一生懸命話し合い、差別や偏見のない社会について考えを深めました。

・「(病気や障害のある人に)好奇心をもつのは仕方がないが、理解しようとしないのは違う。」

・「誰かに偏見の目で見られたり、変わったやつだなと思われても、自分自身をしっかりともち、堂々と生きたい。」

・「無意識に人を傷つけてしまっているかもしれない。差別はしない。」

・「好奇の目や冷たい目で人を見てはいけない。」

一人一人がしっかりと自分の考えを発表していました。

 姿・形が少し違っただけで、好奇の目を注いだり、からかいの対象にしたりしている部分が、私たち自身にないでしょうか。また、表に出さなくても、心のどこかで無意識のうちに、そのような見方を、私たちはしていないでしょうか。このことに気づいたとき、本当の意味での他人を思いやる態度の土台が、積み上げられていくと考えます。今日の授業を通して、自分の中にある差別や偏見の意識に気づき、そういう自分を理解した上で、これからどのように生活していくかを考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。

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