1.学校日記

9月5日(木) 3年生道徳 「稲むらの火」

 3年生の道徳では、郷土のために尽くした先人の生き方を理解し、自らも地域社会の一員であるという帰属意識をもって、郷土に貢献しようとする態度を育てることをねらいとして、「稲むらの火」という資料を活用した授業が行われました。稲むらの火は、1854年(嘉永7/安政元年)の安政南海地震による津波に際しての出来事をもとにした物語です。

村の高台に住む庄屋の五兵衛は、地震の揺れを感じたあと、海水が沖合へ退いていくのを見て津波の来襲に気付きます。祭りの準備に心奪われている村人たちに危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に松明で火をつけました。火事と見て、消火のために高台に集まった村人たちの眼下で、津波は猛威を振るいます。五兵衛の機転と犠牲的精神によって村人たちはみな津波から守られたというお話でした。

授業後半では、自分たちが小笠原のためにできることとして、小笠原の縁を広げることを取り上げ、これから出会う友達に伝えたい小笠原のよさを地図に書き込み、発表しあう活動に取り組みました。小笠原中学校を巣立っていった子供たちと出会い、小笠原に縁ができた方々が、また新たな縁を広げ、いつかこの小笠原の地を訪れてくれたら――。子供たちの郷土を想う気持ちが、人と人をつなぐ架け橋となることを、心から願ってやみません。

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