1.学校日記

7月11日(木) 3年生道徳「エリカ―奇跡の命-」

 3年生の道徳では、前回の道徳の授業同様に、第2次世界大戦中の話である「エリカ―奇跡の命-」という資料をもとに、学習を進めていました。

 強制収容所にユダヤ人を送る車内での親子を回想する形で描いたこの作品。列車は、「死」が待つ収容所へと向かっていきます。牛を運ぶ貨車に押し込められ、立ったままぎゅうぎゅう詰めで、動くこともできません。何日もひしめき合いながら立ち続ける中、母親は決断します。生後3か月程の赤ちゃん「わたし」を、天井近くにある小さな窓から、車外へ放り投げたのです。そして、「わたし」はある女性に引き取られ育てられます。当時ユダヤ人の子供を助けることは、自分の命さえ危険にさらされるかもしれない行為でした。

 我が子を投げるまでして助けたいと願ったと親の思い、危険を冒してまで育ててくれた女性の存在。主人公の「わたしのかけがえのないいのちは、今も輝いている。」という言葉には、どんな思いがあるのかを一人一人深く考えました。

自分の命を大切に思っている人がいて、その人たちのおかげで自分の命は輝いています。普通に何事もなく生きていると命の大切さについて忘れそうになりますが、多くの人が支えてくれているからこそ命があって輝けることを心に留めて、自分の命も相手の命も大切にしていってほしいと思います。

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